元部下とか(2)
ニカラグアの自由な彼女とは別に、僕にはもう一人部下がいました。
こちらはベトナム系アメリカ人の男性でした。
年はやっぱり僕より5歳位上だったんじゃ。
ベトナム系、と言っても彼が産まれる前に両親がアメリカに来たので、
彼自身は殆ど生粋のアメリカ人でした。
20歳頃に初めてベトナムに行ったらしいのですが、あんまり好きじゃ無かったとか言ってました。
「そもそも言葉わかんねーし。」とか。
移民の国ならではの特殊な事情を垣間見た瞬間でした。
元々プロカメラマンをやっていたらしいのですが、写真の加工とかそういうのを
独学で身につけて、マーケティングの世界に足を踏み入れた、というか。
冗談も上手くて良い奴でしたし、仕事も早くて優秀でした。
うちの会社に転職するタイミングで、実はインテルからも内定を貰っていて、
それでも「それなりの規模の組織で、自分の裁量で色々と動いて行きたい」という事で
うちの会社に入社する事になりました。
余談ですが、彼の入社から半年後位に、インテルはオペレーション等中間スタッフを
対象とした大規模リストラを実施しました。
「お前あっち行ってたら『インテル、入ってる』の半年後に『インテル、出てってる』になってたんじゃね?」
みたいな笑い話をしてのを記憶しています。
あぁ、そうだ、部下と言っても、彼らはフォトショでパッケージを作ったりする専門職的な感じで、
僕は彼らの制作工程管理をやっていました。
他には機種の市場投入に纏わるPRとか、そうしたプロジェクトの管理、
展示会対応やらメディア対応やらの営業支援、本社とのコミニュケーションとかを
やっていた感じです。