へいまいく!

Big Band、Saxの話題や、自分が採譜したソロ譜面を公開する音楽系ブログです。

Elephant in the room

以前数ヶ月だけ、僕のボスはアメリカ人でした。
(正確に言うと、Work For アメリカ人で、Report To 日本人なんだけど。)


彼が辞める時に、彼の持っていたファイル類を一部引き継ぎました。
その中に、当時の経営陣に提案したレポートとかも有って。


「うちのビジネスは既に下降スパイラルに入ってしまっていて、殆ど詰んで
いる状況。
他社を買収する等、抜本的に戦略を変えないとと立ち行かなくなる。」という
危機感に満ちたレポートでした。


その提案が全く受入れられなかったため、彼は会社に見切りを付けたのだと
思います。
(余談だけれども、彼は全米トップ5に入る大学でのMBA取得者でした。
本社社長は全米30位程度の大学のMBA取得者だったので、彼の日本出張に
帯同した際、懇親会の場でその話題が出て気まずい空気が流れたのを
覚えています。)


平均3〜4年で転職するBay Areaで、且つ小さな会社と言えども、
さすがにDirectorクラスが半年位で自主的に、というのは珍事だったと
思います。


彼が辞める直前に、ちょっと話をしました。
その時に"Elephant in the room"という話をしてくれた事をふと思い出し
ました。
らしいですが。
(それ以外にも色々と、とても為になる話をしてくれたのですが、
まぁそれは置いておいて。)


「オフィスの中に象が居て、誰の目から見ても明らかなのに、そして皆
何か臭うとか、ハエがぶんぶん飛んでて不快だと感じているのに、
何も言わない。意図的に見過ごし、問題提起しない。そういう状況に
陥っているように思う。」


そして彼の予言は、それから3年後に的中します。
その事業から、事実上撤退しました。
当時の上司、同僚、部下、先輩…多くの人が会社を去りました。


そうした現場を経験した人間として。


何か変だと思ったら、見過ごさずに騒ぐ。


多分これが僕の(そして中途入社した人の)役割なのかな、とふと思いました。


あー、これひょっとして血筋なんじゃないかな。
うちの親父も多分、上手く踊れないタイプだと思うし。


まぁこんなカッコイイ事言うきっかけも、昼休み後に、隣の課だけ電気点けずに
仕事していたからなんですけど。
「何か電気点けない理由有るん?」って聞いたら特に無いとの事。
お前らアホかと。