解任（元オリンパスCEOマイケル・ウッドフォード社長）

前にも取り上げていたオリンパス問題、件の社長の手記が出版されていて
気になったのでポチってみちゃいました。

そもそも日経ビジネスの記事や特集とかで何度も取り上げられていたので、
大まかな流れとかは知っていたのだけれども、まぁ詳細を知ると暗澹たる
気持ちになりますね。

どこの記事だったかもう覚えていないんですが、和解後か和解直前だかの記事だったと
思うのですが、読者からのQ&Aみたいなので、「私は一介のサラリーマンですが、
貴方と同じような状況に追い込まれた時に貴方のように行動することは出来無いと思う。」
という意見に対して、
「それは理解出来る。今までの功績や家族等も巻き込んで犠牲にする
リスクを考えると、なかなか踏ん切りがつかないのが正直なところだと思う。
しかし、幸いにして今回のケースでは、私はCEOであり、責任を取らなければ
ならぬ立場であり、そして外国人であった事も幸いして、
今回のような行動に出れたのだと思う。」というような事を書かれていて
感銘を受けました。

尚、著書自体は和解前に発刊されていますが、「和解金を得る事に
なっても訴訟費用で殆ど消えるだろう。これを超過した分は寄付をする。」と
明言されています。

経営者として優秀な方だったと思うので、一段落ついたら再び別の会社で
活躍して頂きたいと思っています。

ちなみに…もうひとつのオリンパス問題（競合他社からの引き抜きを
内部告発したら報復人事に合った方）は、マネジメントが一掃されても
引き続き係争を続けるようで、大変残念です。