新聞コラムの誤報
数日前の電気新聞に、「国連科学委員会が、今年1月に
『フクシマの健康被害は無い』というプレスリリースを
出しているのに、日本のメディアはこぞってこれを
無視した。大変けしからん。」
みたいな内容のコラムが載っていました。
電気新聞自体も一応専門特化とはいえ
メディアなので、そのコラムでよくこんな事
言えるな…とも思いましたが、そもそも
電気新聞上ですらそんな記事読んだ記憶無いです。
という事で国連科学委員会のページで調べてみました。
単純に、国連関係の1月のプレスリリースをさらってみても、
フクシマに関するものはゼロです。
"Announcements"というのをさらってみると、
2012年1月30日付で、ウィーンで放射線の専門家達がフクシマに関する会合を開いた
旨が書かれていますが、中間報告書が5月21-25日の
国連科学委員会の年次会合で提出される予定で、
最終報告書は2013年の国連総会に提出される、と
あるだけで、その内容には一切触れられてません。
(ちなみにこのアナウンスメント自体、ご丁寧に
"For information only - not an official document"との
注意書き付きです。)
そもそもコラムを載せる側のチェックは入ってないんか、
という点も問題だと思いますが、このコラムを書いた
御年73歳の御仁の肩書きが「東大教授」となっていたので
どんな方なのか調べてみました。
…専攻が「西洋思想史」とかなっててもう何というか
笑えるレベルを通り越して色々ゲンナリしました…。
専門メディアが素人のお爺ちゃんにコラム書かせちゃ
ダメでしょ…。