テオ・ウォン 「マントラ」吹いてみた
【新製品】 テナーサックス Theo Wanne テオ・ウォン MANTRA マントラ プラチナフィニッシュ |
なんかチャレンジングなギミック満載で、しかもアメリカンオールドを
研究して作ったとかいう話だったので、どんなものか吹いてみました。
うーん、一言で言うと「もう少し頑張りましょう」な感じ。
第一印象は結構良かったんですけどねぇ…。
息がするりと入ってガボっと音が出る感覚はなかなか面白かったです。
(言い方を変えると、息はかなり持っていかれます。)
ただ、オクターブキーを挟んで吹奏感が変わるとこ
(オクターブより上は全体的に音がやや詰まる)、
やたらと右手キーが持った感じデカイ(左手じゃ無いです、右手です)、
強すぎるスプリング、などが吹いていくにつれ気になってしまい…。
そして1番気になったのが一本調子な音色。
パリっと吹こうとしても、サブトーンとかでモソモソっと吹こうとしても
全部楽器のキャラクターになってしまう。
比較対象として吹いたのは、価格帯も近いYanagisawa T-992 なんですが、
こちらは自分の意図した通りに容易に吹き分けられて、とても扱いやすい
アイテムだと感じました。
あ、ピッチは良かったです。全然気になりませんでした。
ネガティブなコメントが並びましたが、マントラはワンアンドオンリーな
音色がツボにハマれば、ネガティブな面を全部吹き飛ばす位の勢いは有ると
思います。
残念ながら万人にオススメできるモデルじゃ無いですが…。。
もうちょっと何がしかの形でアメリカンオールドのニオイを感じられるかと
思ってたんだけどなぁ…。