へいまいく!

Big Band、Saxの話題や、自分が採譜したソロ譜面を公開する音楽系ブログです。

電気料金値上雑感

定検に入った原発が再稼働せず、しかも火力発電用の燃料費が
高騰しているのだから、誰かがその費用を負担しないといけない。
なので、大筋で言うと電気代の値上については已む無しか、という印象。


ただ、凄く不思議というか納得がいかないのが、東電のリストラが
どれだけ進んでいるのか明らかになっていないこと。
ちょくちょく資産売却をしているニュースは見るのだけれども、
まとまった公式の資料って多分無いと思います。


「これだけのリストラ策を既に進めていて、今後こういう施策も打ちます。
それでもキャッシュが足りないので値上げさせて下さい。」という
ロジックの流れが有れば、特に個人向けの値上げは納得出来るんだけどなぁ。
更に言えば、2週間に1回とか、月に1回とかで逐次アップデートされれば
進捗も見えて多少なりとも納得が出来ると思うんですが。
Accountabilityが十分に果たされてないのでは、と。
決算発表とかのタイミングで説明されるのかなぁ。


そんな中で、マスコミによってアジられて脚色されているとは言え、
「値上げするのは当然の権利(キリッ」とか言われたらさすがにイラっとしますよね。

家庭向

家庭向の電気代が10%上がるというのならば、1 - (1/1.1) = 0.101...ということで
10.1%分の電気使用量を抑えて、節電を頑張るしか。
(東電の収入増には繋がらないので根本的解決にはなりませんが、
必要となる燃料/燃料費が少なくなるはずなので。)
と言っても、家庭用向電力って確か全供給電力のうちの2−3割位だったと
思うので、大きな効果は期待出来ないけれども。


ちなみにニュースでは「一般家庭では月額600-700円の値上げ」となっていたので、
1ヶ月の電気代がエアコン不使用時でも8,000円-9,000円の我が家は
もうちょっと節電に励まなくてはならないようです。2人暮らしなのになぁ。

産業向

逆に非規制電力だからといって、産業向電力の値上げをするのは
(東電が私企業としてこういう選択をするのは已むを得ないのだけれども)
日本の産業の空洞化を間違いなく促進するので、その予防の為にも
政府(=税金)負担の方が良かったのでは。


ここら辺は東電を叩くのはちょっと違うんじゃと思っていて、
むしろ政府の無策、または新エネルギー政策取り纏めのスピード感の
無さがもっと批判されて然るべきだと思うんだけどなぁ。


たとえ、東電自体が電力供給の地域独占的立場にある企業であるにしろ、
日本の産業空洞化にまで責任を負う立場には無いので。