へいまいく!

Big Band、Saxの話題や、自分が採譜したソロ譜面を公開する音楽系ブログです。

原発事故の責任

きっかけの記事はこちら


いちいち断り書きを入れるまでも無いとも思いますが、
僕はこの経団連会長様の言ってる事に常に賛成な
わけでは無いです。
でも、「(原発事故は)国と東電の共同責任なのに
東電に押しつけられたような形になっている」という
主張にはとても共感します。


国(政府・省庁)が世界の安全要求基準を満たす
レベルを要求していれば、こんな事にはならなかった
のでは、と思いますし。
(ECCSを動かすための非常用DGが2基とも地下に
有るとか、全く多様性とか考えられていないですよね。
もともと日本は「多様性」の考え方がちょっと
歪だと思いますが。)


日本の定期検査のサイクルなんかは12ヶ月に1回と
世界でも最高レベルに厳しい。
アメリカでは24ヶ月、フランスでは18ヶ月に1回。
まぁ東電のトラブル隠しなんかも原因なので
自業自得感も有りますが。)
なのに既存プラントのシビアアクシデント対策、
規制要求基準では、今回の事故に耐えられなかった、と。
これは国(政府・省庁)側の責任でしょう。


また、原子力賠償法に基づいた議論とか
全く行われていないのも謎です。


僕は、今回の東北地方太平洋沖地震が「異常に巨大な
天災地変」に該当すると思うので、政府が速やかに
被害者を直接救済するのが妥当だと思います。
その上で、(原賠法で定められている範囲外の話に
なりますが)東電の瑕疵のために被害が拡大したと
考えられる分を国が東電へ賠償請求する、というのが
本来有るべき流れだと思います。


この原賠法に関する切り口は、国会事故調査委員会
どのように評価するのか、今後注視していきたいと
思います。


一方で、何で東電が民間企業という形態に拘ってるのか、
役員・幹部・職員の年収以外の部分で何か会社として
メリットが有るのか、サッパリ判らないので
国が責任を取る意味でもとっとと定款変更出来るだけの
議決権を確保してしまえば良いのに、とも思ったり。