へいまいく!

Big Band、Saxの話題や、自分が採譜したソロ譜面を公開する音楽系ブログです。

(9)イメージ

イメージの話は、1プレイヤーとしての上達という
側面も有り、また逆に、コンマスがどんなバンドを作るか、
という点を考える上でも有効かと。

コンマス側の視点

コンマスとしては、そんな箸の上げ下げまでいちいち
指示していられないわけです。
プレイヤー側は、すごく細かいところを「どうだった?」とか
聞いて来がちだし(笑)


だから、「こういう風になりたい」という方向性を
指し示して、各人がそこに率先して進んで貰えるように
仕向けた方が、指示する側としても遥かに楽なんです。


経営学では「ビジョンの共有」とか言ったりするけど、
コンマス側が(どこまで具体的に意識しているかは別として)
「どんなバンドにしてどんなクオリティの、どんな演奏を
したい」というのを持って、それをメンバーと共有しないと、
あまりバンド全体は伸びないと思う。


よっぽどコンマスが音楽的に優れていて、どんな質問にも
レベルに合わせた的確な指示が出来るのであれば別なの
だけれども。

プレイヤー側の視点

いちいち細かいところまで、コンマスに聞いてられないわけです。
合奏の時間とか限られているし。


一方で、コンマスが「どんなバンドにして、どんな
クオリティの、どんな演奏をしたい」というのが
判っていれば、それに沿うように自己研鑽出来るわけです。


少なくとも、目的意識が有った方が、それに向かって
最短距離(に近いルート)で進めるハズなので、
漫然と「上手くなりたい」と思って練習するよりも
上達の効率が上がります。
(まぁ、紆余曲折有って得たものの方が、身に染みる
というのもまた然りだと思うけれども。)

図にしてみた

こんな感じ。