(22)"Inside the Big Band" (補足)
47:00過ぎからリードプレイヤーに関する話が出ています。
わずか数分間ではあるのですが、この動画全体を通して見ても数少ない、箇条書きの説明スライドが用意されている場所なので抽出&意訳してみました。
47:23〜
Following the Lead Player (リードプレイヤーを真似る際には、こんなポイントに注意しよう)
- Articulation (アーティキュレーション)
- Cut-offs (音の切り)
- Breathing (ブレスの位置)
- Intonation (ピッチ)
- Dynamics (ダイナミクス)
- Phrasing (フレージング)
47:50〜
The Lead Players (リードプレイヤーに求められる仕事と要素)
- Interpret Styles (スタイルの理解)
- Make Musical Decisions (音楽的な決め事の判断)
- Brass Lead Players (特にブラスセクションのリードプレイヤーに求められる要素)
- Strong Upper Register (高音域(ハイノート)が出る事)
- Endurance ((口の)体力)
- Intonation (ピッチ)
- Sight-reading (初見対応能力)
- Good Sound that Projects (主張する良い音)
- Perform Under Pressure (プレッシャー下でもぶれずに演奏出来る事)
- Time and Rhythmic Feel (タイムとリズム感)
48:36〜
Interpretation of Styles (スタイルを理解する上で注目すべき点)
- Vibrato (ビブラート)
- Dynamics (ダイナミクス)
- Phrasing (フレージング)
- Rhythmic Feel (リズム・パターン)
- Note Length (音の長さ)
- Specific Sound (楽器自体の特殊な音)
訳してて気になったのはこんなところ↓です。
- "Intonation"は単純に「ピッチ」だけで良いのか引っ掛かるんですが、フレーズの抑揚だとかは"Phrasing"と"Dynamics"だとかでカバーされていると思うので、えいやで「ピッチ」としました。
- "Specific Sound"は何の事だか良く判りません。動画では"Instrumental Sound"と言っています。「こういう時代のSwingの曲ではコルネットも使っていてその独特な軽い感じの音が曲全体に与える影響が云々」とかいう話なのかなぁとか苦し紛れに推測してみましたが…。
ちなみに、スライドには載っておらず口頭でさらりと説明されているだけの部分も、とても大事な内容が含まれています。
例えば後編では一応書いておいたんですが、"consistency"なんかはスライドには出て来ていません。
コンマス、リードプレイヤー、リードプレイヤーを目指すセクションプレイヤー、そして良きセクションプレイヤーを目指す人は(…ホーン隊全員じゃないか、笑)この47:00〜の3分位は繰り返し見るととても勉強になると思います。