海外から楽器を買った際の調整諸々
少し前に、大久保管楽器店のBlogにて気になった記事が有りまして。
こちらです。
オークション、海外ショップからの購入はハイリスク覚悟で!!
トランペットの記事なんですが、僕も凄く同意見です。
2012年8月にバリトンをアメリカのショップで購入して、色々と経験
した…と言うか現在進行形で経験中なので、ちょっと書いてみます。
楽器自体は「オーバーホールして出荷した」との事だったんですが、
到着して吹いた時点で色々と問題が有りました。
詳しくは2012年8月〜9月位のバリトンサックスカテゴリをご覧頂きたい
のですが、ピンポイントで言うとこの記事でしょうか。
まず、上述の記事のオーバーホール時に判明した事で、一番大きな事を
書き漏らしていたみたいなのですが、なんと2番管とU字管を繋いでいる
連結リングが上下逆に付いていたそうです(苦笑)
この赤く囲った部分です。(写真は既に正常な状態に戻っています。)
それと最近になって、サイドキーのバネが飛び出て来ました。
赤の実線で囲ったバネは、本当は赤の点線で囲った部分の下に収まって
いないとなんですが、それが前面に飛び出てしまっっています。
ちなみに手前側(サムレスト側)のサイドキーの青く囲ったバネも、
数ヶ月前に飛び出てしまったので、金剛さんに修理して頂きました。
その修理の最中に元のバネは折れてしまいました。
日本では考え難い話みたいですが、焼入れが甘かったのではとの事。
その際にこのキーのバネだけ別素材(確かモリブデン鋼)のものに変えて
もらっています。
今回も前回も別に衝撃を与えた記憶なんてのもサッパリ無くて、練習に
持って行ってみたら飛び出てる、という顛末です。
前回は「まぁこんな事も有るか」位に考えていたんですが、今回全く
同じ症状が別のキーで出たので、ちょっと呆れるを通り越して笑えて
来てます。
もっとも、当時の為替レートは80円/$程度。
ハイリスクなれどもハイリターンだったので、取引自体には満足して
いるんですけどね。