へいまいく!

Big Band、Saxの話題や、自分が採譜したソロ譜面を公開する音楽系ブログです。

バリトンの持ち運び用ケース(前編)

バリトンは楽器自体が大きくて重いですし、電車移動が多い日本だとちょっとでも負担を減らしたい…という事で持ち運び用のケースとか検討しますよね。

僕自身はBAMの銀色のケースを使っていて大変満足しています。

なので基本的にはこいつをオススメしたいのですが、購入する際に色々と調べたので、情報をシェアする為に記事にしました。
もう5年位前だと思うのでモデルチェンジだとかで色々と状況も変わっているかもしれないのですが。

さて。
選び方の考え方としては、「価格も高いが信頼性も高い」か「価格は安いが信頼性も低い」かのどちら側を選ぶかになると思います。
前者は10万円近いコース、後者は4万円位から有ると思います。

BAMのこの銀色のケースは、前者の10万円近いコースに該当します。
(尚、為替のせいだと思いますが僕が購入した頃は6万円台とかだったような気がします。)
ですが、

  • ケースに入れた際の収まり具合も良い(変なグラつきが有るわけでも無く、どこか特定の箇所で楽器の重さを支えてしまって負担が掛かったりするわけでも無い)
  • ネックやペグの収納も有ったりLow B♭バリも入れられるようになっている
  • ケース自体も頑丈

などなど重さと価格以外は非の打ち所の無い、とても優秀なケースだと思います。

このケースで無いにしても、基本的には満員電車の中で潰されたり、ドアに挟まれたり…なんてアクシンデントを考えたらちゃんとケース自体が頑丈で中の遊びも少なくて収まりの良い、信頼性の高いものの方が良いと思います。
…が、これは基本的には軽さとのトレードオフになってしまうので、その点のバランスをどう考えるかとか、もっと言ってしまえばどこまで割り切って運用するのかの考え方によって、その人にとってベストな選択が決まってくると思います。

価格や重さ、信頼性以外にもプラスアルファで考慮すべきポイントが幾つか有ります。

1.ちゃんと自分の持っている楽器がフィットするかどうか。

「何も問題無くばっちり収まる」から「布等で隙間を埋めれば大丈夫」、「閉まらない・収まらないのでアウト」とか色々と有ります。
ギチギチなのに無理矢理入れると、シャフトの部分とかが曲がったり管体自体が歪んだり…なんて事にもなりかねないです。

特に三大メーカー以外のバリトンやペグ付モデル、Low B♭モデルなんかは楽器屋さん自体も持っている情報が少ないので、実店舗で試すのが大前提です。
どうしても難しければ、試した結果合わなかったら返品対応可というポリシーの有るところで買うのが良いんじゃないかと。
…日本の楽器屋さんでそういう対応してくれるところが有るのかは判りませんが。

2.自立するかどうか。

自立すると、ふとした時に部屋の隅なんかに立てておけるので便利です。
電車の中で立っている時なんかも同様。
取り回し易さが格段に違うので、この点もしっかり考えた方が良いです。
ちなみに、普段置いて置く時は安定性の高い横置きです。
場所は取りますが、倒れた時の楽器へのダメージや調整がくるう事を考えると、縦置きにしておくのは怖いです。

3.背負った時の具合はどうか。

確かPROTECのケースだったと思うのですが、別売オプションのストラップを装着して背負ってみたところ、ケースのベル周りの出っ張りが邪魔をして凄く背負心地が悪かった記憶が有ります。
背負えるモデルやストラップで肩に掛けられるようなモデルでは、こういうところも実際に実物で(出来れば楽器も入れて)試してみた方が良いと思います。

ちなみにPROTECのケースは安いですが、重さもBAMのケースと同じ6.2kgとかなり有るのでその点も要注意です。

PROTEC(プロテック) バックパック・ストラップ

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ちょっと長くなって来たので一旦ここで記事を分けます。(後編はこちら。)