バリトンの持ち運び用ケース(後編)
(前編はこちら。)
さて、ここからはBAM以外のモデルを幾つか紹介します。
価格が手頃で信頼性もそこそこ有るんじゃ無いか、というのでこんなケースも有ります。
Winter ウィンター バリトンサックスケース |
自立しないですし、ワンショルダーなので肩に掛けられるだけで背負えるものでは無いのですが、僕の周りのバリトン吹きでは使っている人は結構多かったですし、評判もまずまずでした。
メーカーのホームページを見ると、今ではこの定番のモデル以外にもストラップが2つ付いてて背負えるタイプだとかキャスター付きだとか、色々とバリエーションも有るみたいですね。
キャスターと言えば、自分は普段の移動の際には転がしたりしません。
調整が狂う要素を積極的に増やす事はしたく無いので。
ただ、ちょっと室内でひょいと置き場所を変えたり、中身が入ってない時に移動させる時とかにはやはり便利だなと感じます。
普段の移動時に使わない方が良い以上、キャスターの有無をそこまで重要視しなくても良いのかなとも思うのですが、最近ではBAMのケース以外にも色々なモデルが有るみたいですね。
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重さはだいぶ違うみたいですね。
調べたところ、左から7.3kg、4.2kg、6kgみたいです。
もっとも、これらはどれも僕自身が実物を試したわけでは無いので、だいぶ無責任な紹介の仕方ですが…。
そんな中でちょっと要注意なのかな、と思うのがSelmerのフライトケース。
SELMER バリトンサックス フライトケース【送料無料】 |
複数の人が「BAMと同じような見た目で(BAMのOEM?)、価格帯もほぼ同じなのに品質が酷い」といった投稿をしています。
僕がBAMを買う時にはどこでも軒並み売り切れていて、このSelmerの方は在庫が有ったのですが、上述のフォーラムでのやり取りを見て敬遠しました。
さて、ちょっと前編で述べたのと真逆の極端な手段になるのですが、こういう↓ケースがもうちょっと取り扱われていても良いんじゃないかと思います。
米Amazonで$134.99で売られていました。
落としたり転んだりしたら楽器への深刻なダメージ必至なのでリスクは高いですが、多くの人が「とにかく重いのをどうにかしたい」と苦しんでいる(であろう)状況に対する割り切った、とても安価な選択肢として有っても良いと思います。
楽器店側としてはこういうのを使って楽器が壊れた場合のクレームのリスクも有るでしょうから、なかなか扱いたく無い代物かもしれませんが…。
何でわざわざこういう代物を紹介したかというと、昔宮本大路氏がこういうバリトンの形をしている革製のケースを使ってらっしゃるのを見た事が有るのです。カッコ良かったなぁ…。
アルトサックス用とかである、テニスバッグみたいな安っぽい布製のケースはどうなのかなとも思いますが、いかんせん重さが深刻なバリトンに関してはデザインもそこそこで値段は1万円台後半とかのものが有れば結構人気が出るんじゃ無いかと思います。