へいまいく!

Big Band、Saxの話題や、自分が採譜したソロ譜面を公開する音楽系ブログです。

A-9937PGPを選ぶまで(後編)

(前編)の続き

Yanagisawa現行の楽器達

今度はYanagisawa系に強い某楽器屋に行って色々と吹きました。

  • 9937
  • 992GP
  • 992PGP


何でこんなラインナップがさくっと置いてあるのかってのは
常々不思議ですが。
なお、別の機会に991とか992とかは嫌って程吹いていたので、
この時は選択肢に入れませんでした。


ともあれ、ここでは「9937いーなー!」って思いました。
イントネーション、早い反応、ppからffまで意図通りに
付けられるダイナミクス
全て文句無しです。
色々変にベンドさせたりしてもちゃんと管側がそれを
許容してくれるので吹いててイメージ通りに吹けるので、
とても面白いです。
高音痩せないし。


特に気に入ったのが手に吸いついてくるようなキーアクション。
バネが強くて戻りが良いのです。
こういうところでストレスを感じさせないきめ細やかな設計が
出来ていることに脱帽です。
(まぁこれは9937に限った事では無くて、99x系全部に
共通することだと思いますが。)


でも、それだったらいっそ9937をPGP化しちゃえば凄いこと
なるんじゃね?なんてことを考え、まぁ現行の楽器だったら
これが僕的にはベストチョイスだなと思いました。
992⇒992PGPの違いで、何となく9937⇒9937PGPもイメージ出来たので。

Mark 6を買わなかった理由

  • 猫も杓子もMark 6な感じが嫌だった。
  • 他の人と違う楽器が欲しかった。
  • 抵抗が重い感じの楽器の方が好きだった。
  • Made in Japanが好きだった。


結局こんなところですかねぇ。


あー、今この記事を書きながらふと思ったのだけれども、
自分が大学生だったらMark 6買ってたと思う。
だってそっちの音の方が、どう考えても一般的に、
Big Band Jazzで好まれる音だから。
「一生モノ」云々とかあんまり考えなかったと思うし。

発注⇒納品

熟慮を重ねた上、とか書いた方が良いのかもしれないけれども、
結局は9割位勢いで、9937PGPを発注することに決めました。


High F#は無しにしようとか、彫刻を増やしてもらったり、なんて
やり取りをして価格が決定して、発注。


結局発注してから3〜4ヶ月位で納品になりました。


その次の日本出張の際に、無事受領。
かなり運が良くて、納品してから2週間後位に日本に帰る
機会が有ったように記憶しています。
(そもそも納品されてからタンポが落ち着くまでに2週間位
置いておいた方が良い、なんて話もされていたので、
ベストタイミングだったと思います。)


さすがに「選定せずに楽器を決める」なんて暴挙をしたのは
初めてだったので、ドキドキしながら吹いてみると、9937を
さらにパワフルに、華やかにキラキラさせたような印象で、
とても満足の行く素敵な楽器に仕上がっていました。

9937 vs 992GP vs 992PGP

余談ですが、吹いたYanagisawa 3本の中で一番ピンと来たのは
9937、次が992GPでした。
この二つは同点位な感じです。


992PGPは吹奏感が重過ぎるというか固すぎるというか、
そんな気がします。
ルックス的には個性有りますが。


一方で、もしも9937をGPフィニッシュにしていたら、ただの
馬鹿鳴り一辺倒な感じになってしまっていたと思います。
このあたりの組み合わせを考えるのも、また面白いものですね。


そんなこんなで僕はA-9937PGPのオーナーになりました。


それからかれこれ4年程経っているので、今の感想なんかはまた今度。