放射線医が語る被ばくと発がんの真実
ちょっと帯とかセンセーショナルだと思うけどなぁ…。
「ロシア政府チェルノブイリ報告書抜粋掲載!」とか。
著者が執筆してる部分じゃ無いじゃん。
出版社も商売だし売りたいのは判るけど、
ちょっと最近こういう煽り立てるようなコピーが
あまりに目に付くような気がして、好きじゃないです。
さて、この本はタイトル通り「被ばくと発がん」の
関係に焦点を当てて、判り易く解説しています。
(それ以外の被ばくによる影響(例えば白血病)とか、
原発是非とかには触れられていません。
そういうのは著者の専門範囲外ですし、求めるのは
酷でしょう。)
ポイントは「正しく怖がる」なんだと思う。
- 100ミリシーベルト/年以下ではガンは増えない。(100ミリシーベルト以下の被曝でガンが増えるという事が証明出来ない。)
- 怖いのは、特に内部被曝による甲状腺ガン。(チェルノブイリでは子供が汚染牛乳摂取から内部被曝。)
ちなみに著者のTwitterによると、セシウムは
カドミウムのような重金属と違って、生体濃縮
とかは心配無用だそうです。
そもそも体内に入っても100日−200日で体外に
排出されますし。
過剰な量を摂取しなければ問題無し、と。
ここら辺も知識が無いと、過剰に神経質になって
怖がってしまいそうですよね。
見えないものとの戦いって本当に疲弊しますし。
ちなみにこの本のAmazonレビュー欄、特に最低評価を
付けてる方々の批判が学級崩壊状態になっていて、
むしろ興味深いです。