Eric Marienthal氏クリニック(3)
ロングトーンについて
「ロングトーン」、あぁ、この単語を聞くだけで身の毛がよだつ
ような思いをする人達も居るよね(笑)
でも、ロングトーンはとても大事。
Long tone is everythingと言っても過言じゃない。
ロングトーンの練習において、音は最初から最後までずっと均一で
均等なものである必要が有る。(揺れたり、息が抜けたりしない)
吐く息については、坂道を車で登っている様子をイメージしよう。
…LAは車社会だから、どうしても例えに車が多くなってしまうんだ
けど(笑)上り坂を登るにはアクセルペダルを踏み続ける必要がある。
じゃないと車が後ろに下がっていってしまって、後ろの車にぶつかって
しまって、後ろの車の運転手がトロンボーンプレイヤーだった日には
取っ組み合いの喧嘩の始まりだ(笑)
とにかく均等に息を出し続けるんだ。
呼吸法については、姿勢が大事。
脚の両内側をバランサーとして、楽に立つんだ。
ここら辺は今回のツアーのコーディネーターである黒坂 洋介氏から
色々とアイディアを貰った。
彼は本を出していて、僕も推薦コメントを書かせて貰ってるよ。
(コレ↓です。)
そして、ロングトーンをしながらアンブシュアを緩めて行くんだ。
そうすると1音位下がって、最終的に消えてしまうけれども、とにかく
息は出し続けてみて。
すると、アンブシュアを緩めて行く途中で、音が一番良く鳴る
ポイントが見つかるはずだ。
その音が常に出せるよう、ロングトーンをするんだ。
ちなみに音の出し始めはタンギングしてOK。
エアだけだとどうしても遅れがちになるからね。
でもタンギングをする時にはリードに舌でAttackするのでは無くて、
リードから舌のLeaveするのだという事を忘れないように。
息は常に出し続けていて、パっとリードから舌を離す。
これはキレイなアーティキュレーションを作るのにも役立つよ。
目指すのは軽くて正確なアーティキュレーションだ。
"every note is playing"という意識で音を出すように。