アンラッカー仕上げ
ブラックラッカーに関する記事の続き。
アンラッカーのモデルは、普通のラッカーのモデルと比べると、管体を
覆っているクリアラッカーの膜が無くなるので、反応が早くなります。
…が、普通のモデルが「ブーン」と響くのに対して、「ビーン」と
軽い鳴りになりますし、傾向として傍鳴りしやすくなります。
YAMAHAの82Zなんかは、僕はアンラッカーのモデルよりもラッカーの
モデルの方が普通に良い楽器だと思うんだけどなぁ…。
あ、Gottsuは別だと思います。
あれは元々求めるサウンドが有って、それを実現する為の手段として
アンラッカーに行き着いた感じで。
ラッカーのモデルが有って、それにラッカーを掛けないでアンラッカーと
言っているワケでも無いですし。
まぁ傾向の問題だし、最終的にはその楽器のキャラクターを個性と
して好んで使っているプロも居ますし。
そもそもアルトではプレート掛け、テナーではアンラッカーを使って
いる輩が何吐かしてるんだか、とか言われるとそれまでなんですが(笑)
まぁ求めるサウンドが固まっていれば良いんですよ。
ただ、「Jazzだからアンラッカー、ビジュアル重視でブラックラッカー」
とか単純に考えてしまうと、後々後悔する可能性が高い、という事で。