吹き比べ
9030選ぶまで色々と吹き比べたので、
インプレッションをまとめておこうかと。
あ、基本的にネック一体型が買いたいと思っていました。
デタッチャブルの機種って片付けも面倒だし、
調整もネックとのマッチングを考えないとだったりして面倒なのよね。
僕が使ってたSerie 3なんかは、どちらかのネックに合わせると
もう片方のネックはちゃんと合わない、という状態でした。
まぁ、Serie 3では良く有る話だそうですが。
あと、High G keyとかメカ的にもゴテゴテしていて、
鳴り方が重くて好きじゃない、というのも有り。
なので、僕個人の音の好み的にデタッチャブルネックのものは
ハンデが有ると思って読んで頂ければ幸いです。
Yanagisawa S-901
王道ですよね。
最初はこれ買おうかと思っていました。Serie 3の下取りから
殆ど追加投資無しで買えるし。
ピッチ、レスポンス、操作性、全てに文句無しです。
YAMAHA YSS-475
Yanagisawa S-901と比べると若干音が明るめ、かな。
最近の他のYAMAHAの機種(例えばバリトンのYBS-62)なんかでも
そうですが、内側に向かって傾斜しているようなキーの配置を
しています。
うーん、S-901と比べてしまうと、あまり積極的にオススメする
理由が見当たらないです。
YAMAHA YSS-62(中古)
やたらと人気の機種ですね。
最初は懐疑的な感じだったんですが、吹いてみて人気の理由が
判りました。
とにかく吹きやすいし、音も良い。
思わず予備機として買おうかと思いました。
S-901とガチンコで比べられる機種で、多分Yanagisawa好きな僕が
比べてもこっちに軍配を上げると思います。
Yanagisawa S-902
音は固めだけれども、良く伸びます。
息をしっかり吹き込んだ時でも、割れずに伸びてくれる。
ちょっと鳴り方は独特ですけどね。
余談ですが、僕が大学生の時に、サークル用のソプラノとして
選んだのがこの機種でした。
その前の機種もS-880という良い楽器だったんですが、
以前使ってた人達のメンテが相当おざなりだったようで
リペアマンから匙投げられて、慌てて買い換えたのがS-902でした。
901と比べて、ちゃんと吹きこんで良い塩梅になってからでも、
ヘタらずに長く使えるんじゃないかな、と思ったのがその理由です。
あれからかれこれ6年位経ちますが、今の現役達にも好評なようで安心しました。
Yanagisawa S-9030
S-901をパワーアップさせました、という感じです。
まぁ設計なんかは全く一緒で素材が違うだけなんで当然かとは思いますが。
音の艶やかさ、伸び、全てのパラメーターの限界値がアップした感じです。
ファティマとかハロ付けましたみたいな。
ただ、ガサガサっとする真鍮の自然な響きは失われてしまっているので、
どういう音が好みか、という点で選ぶと良いと思います。
Yanagisawa S-9030PGP
記念的に吹いてみたんですが…。「うひゃぁ!」って感じでした。
やっぱり音の艶やかさとか伸びとかが9030と比べても段違いです。
アルトの時には9937と9937PGPの直接比較をしなかったので、
こんなに違いがあるものなんだと初めて思い知らされました。
それに予想していたよりも管体自体も重くなかったです。
そもそもソプラノの管体自体が大きく無いので、
素材変えても重さの違いが出辛いのかもね。
でもS-9030 +20万円位で到底手が出ず…。
Cadeson S-208AS
これは結構面白いと思いました。
ガサついた感じの音が簡単に出せます。
991とか検討している人が居たら、こちらも吹いてみる事を
オススメします。意外とハマる人にはハマりそう。
ただ、まぁバネの弱さなんかはやっぱり台湾製ですね。
バネだけ強さ変える、というのも出来るのは知っているのですが、
デフォルトのセッティングというか設計思想が私の好みと違う時点で、
やっぱり触手食指が動かしにくいです。
そもそもデタッチャブルネックだしなぁ。
Keilwerth SX90II BN(中古)
とりあえず選びに行った時に中古で有ったので吹いてみた。
右手が回り切りませんでした(笑)常にキーを押しちゃいます。
と言う事でアウト。音はあり得ない位重くて面白かったんですけどね…。
Selmer Mark6 (中古)
大変残念な事に左手がキーを抑えられませんでした。スカッと空を切ります。
という訳でアウト。
Canonnball S5-B Ice B
吹奏感が重すぎ、固すぎ、フニャフニャのキーアクション、
ということで好感度ゼロ。吹き始めてから2分位でアウトでした。