へいまいく!

Big Band、Saxの話題や、自分が採譜したソロ譜面を公開する音楽系ブログです。

1Q84

古本でまとめて家に来たので、読んでみました。

今迄発刊されている村上春樹の小説は全部読んでます。
大学の頃の知人にフリークが居たので、その影響で。
…と言っても、羊シリーズとかストーリーさっぱり覚えていません。
ノルウェイの森は日本語でも何回か読んだし、英語版にもちょっと
手を出した(でも半分弱で挫折)のでまだちょっと覚えてたりしますが。

はてさて。
うーん、読み易いと思うし、今更なザッピングモノっぽい複数人
主人公視点で進んで行くため、展開が気になって引き込む力は強いと
思うのだけれども、如何せんトータルのボリュームがあります。
そして最後、びっくりする位色んな伏線を放り出したまま終わります。
最近物語シリーズで素晴らしい伏線回収を経験しているからか、
この点はかなり不満です。続編作る気なんですかねぇ…?
単行本6巻が最後で間違い無いのか、思わず本気で確認してしまいました。
なので読み終えた後の満足感は徒労感にも似ているような…。

まぁ元々氏の作品は雰囲気とか世界観を楽しむものであって、
あんまり細かいところをどうこう言うのは野暮な気もします。
そういう意味では相変わらずブレてないとも言えるのかな。