へいまいく!

Big Band、Saxの話題や、自分が採譜したソロ譜面を公開する音楽系ブログです。

サックスの素材について

僕は物理屋さんでも無ければ楽器屋さんでも無いので適当な事言ってるかも
しれませんが、何となく自分が理解しているのは以下の通りです。


乱暴に言ってしまえば、比重が重い金属ほど音は重く、固くなって、
音量も出しやすくなると思います。


ただ、銅と亜鉛の合金である真鍮と比べて、価格が高いとか、加工が難しいとか、
重すぎて楽器に適さないとか、そういう色々な理由で比重の重い金属は楽器の
素材として選ばれ難いのだと思います。


あと、真鍮だと暖かみの有るガサガサっとした木管的な、自然な鳴り方を
するのですが、比重が重い金属を使ったり、またはプレートを掛けたりする
事で、そういう部分が失われて行きます。
(この点がJazzでは嫌われて、真鍮製の楽器が好まれるのだと思います。)


逆に、真鍮よりも比重が軽い金属だと、今度は金属が柔らかすぎて耐久性に
難ありなんじゃないでしょうか。


また、音量が大きい事が正義なわけでは無いんですよね。
実際にXX dBってのが一緒でも、耳障りな音、聴いてて心地良い音、通りが
良い音悪い音なんかで、印象が全く異なって来ると思います。


いずれにせよ、値段が高い=良い素材、では決して無いので、キャラクターで
選ぶべきでは無いでしょうか。


また、その楽器が持っているキャラクターに寄ってある程度の方向性は指し
示されますが、それに縛られるものでは無いと思います。


最近、Conn 10Mでバリバリビリビリとファンキーなソロを吹くテナー吹きを
見たので、ちょっと自戒の意味も込めて書いておこうかと思いました